カザフスタン・アスタナで開催されているITTFアジア卓球選手権は最終日の13日に男子シングルス決勝が行われ、世界ランキング9位の張本智和(21)が同3位の中国の林詩棟(リン・シードン)(19)を3-1で破って優勝した。日本勢の優勝は74年横浜大会の長谷川信彦以来、50年ぶりの快挙。

中国サッカーメディアの懂球帝は同日、優勝を決めた張本が、スペインの名門サッカークラブのレアル・マドリードに所属するイングランド代表MFベリンガムとフランス代表FWエムバペがそれぞれゴールを決めた後に見せるポーズを立て続けに披露したことを取り上げた。

ベリンガムはゴールを決めた後、両腕を大きく左右に広げてスタンドを見上げるポーズをとる。エムバペは腕を胸の前で組んで手を両脇に挟む。

この二つのポーズは、パリ五輪男子シングルス金メダリストで、レアル・マドリードの熱心なファンでもある中国の樊振東(ファン・ジェンドン)が勝利後によく見せるもの。樊は、パリ五輪男子シングルス準々決勝で張本を下した際にも「ベリンガムポーズ」を披露していた。懂球帝の記事は、張本がアジア選手権で優勝を決めた後に「ベリンガム+エムバペ」ポーズを披露したのは、樊へのリスペクトではないかと伝えた。中国のSNS上でも「張本のこのポーズ、どこかで見たことあるような」「張本は小胖(樊振東の愛称)に憧れてる?」などの反応が見られた。

林は、9月から10月にかけて開催されたチャイナスマッシュで優勝し、世界ランクを7位から3位に上げるなど勢いがある。アジア選手権の決勝で張本に敗れたことについて、中国のSNS上では卓球ファンなどから「1ゲーム目を8-2とリードしながら逆転されて落としたのが悔やまれるね」「3ゲーム目は林の両ハンドドライブが次々に決まり、これで行けると思ったんだけど」「4ゲーム目の張本のバックハンドは圧巻だった」「張本優勝おめでとう」などのコメントが寄せられた。(翻訳・編集/柳川)

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