カザフスタン・アスタナで開催されていたITTFアジア卓球選手権で絶対王者の中国勢は金2銀2銅1の史上最低の成績に終わり、SNSの微博(ウェイボー)では「中国卓球は一体どうした?」とのワードがトレンド上位に浮上した。
中国勢は、男子団体と混合ダブルスの林詩棟(リン・シードン)/蒯曼(クアイ・マン)が優勝、女子団体と男子シングルスの林詩棟が準優勝、女子ダブルスの蒯曼/陳幸同(チェン・シントン)が3位だった。
中国メディアによると、過去のアジア選手権で中国勢の成績が最低だったのは、現行の大会がスタートした1972年の金2銀2銅6で、今回はそれを下回った。
ウェイボーでは、中国のファンなどから、女子の世界ランキング2位の王曼昱(ワン・マンユー)と同3位で五輪シングルス2連覇中の陳夢(チェン・モン)、男子の世界ランク2位でパリ五輪シングルス金メダリストの樊振東(ファン・ジェンドン)らの不在が影響したとの反応が見られた。
また、女子の世界ランク1位の孫穎莎(スン・インシャー)が「体調不良」を理由に大会を途中棄権したことに触れ、選手の過密スケジュールや長距離移動による疲労の蓄積が今後の大会でも中国勢のパフォーマンスに悪影響を及ぼしかねないことを懸念する声もあった。(翻訳・編集/柳川)