2024年10月15日、華字メディアの日本華僑報網は、卓球アジア選手権で日本の張本智和・美和兄妹が大活躍したことについて論じた文章を掲載した。
文章は、13日に行われた同大会男子シングルス決勝で兄・智和が中国の林詩棟(リン・シードン)を3-1で破り、日本人選手として50年ぶりにアジア王者に輝いたと紹介。
そして、2人の活躍の背景には第一に2人の長年にわたる努力があるとした上で、「それだけでなく、スポーツ競技のグローバル化の縮図という要素も含んでいる」と指摘。中国出身の両親を持つ張本兄妹の活躍は「間違いなく国籍や文化の境界を打ち破り、スポーツ競技の魅力やパワーを示した」と評した。
また、兄妹の成功は日本卓球界に新たな活力と希望をもたらすにとどまらず、日中両国の卓球交流、ひいてはスポーツ全体の交流の新たな契機にもなると主張。中国卓球界にとっては新たな試練とチャンスの到来であり、中国世論を含めて「明晰な思考と、オープンな心を保つ必要がある」とし、現状を受け入れて中国卓球の実力を高めていくとともに、両国の交流を通じて卓球競技の健全な発展を推進してくべきだと述べた。
文章はさらに、張本兄弟の活躍が日中両国だけではなく世界のスポーツ競技の多様な発展にとっても新たな力になるとした上で、「もちろん兄妹にとって今が終点ではなく、さらに努力を続け、自らの実力を高めていく必要がある。また、謙虚な姿勢、相手選手や審判へのリスペクトも保ち、今後待ち受けるチャレンジやチャンスにより良い姿勢で望む必要がある」との考えを示した。(編集・翻訳/川尻)