今年夏のパリ五輪卓球女子シングルスで五輪連覇を達成した中国の陳夢(チェン・モン)が、五輪をめぐるSNS上での誹謗(ひぼう)中傷被害について語った。
陳はパリ五輪女子シングルス決勝で同じ中国の孫穎莎(スン・インシャー)に4-2で勝利し、2連覇を達成した。
中国メディアの海西晨報の27日付記事によると、このほど番組でインタビューを受けた陳は「初めはそれ(批判の声)は自分に影響しないと思っていた。(観客は)試合を見て、言いたいことを言えばいいと。でも、そういう時間が長くなり、あちこちでそういう言葉を目にするようになると、例えば、そばにいる人がいつもポジティブなことを言ってくれると自分もポジティブになるのと同じで、いつも自分への不満を言われると、そのうちに聞きたくなくなる」とした。
その上で、「何度か(そのような言葉を)目にして、私は自分自身が影響を受けていると感じた。心の中にとても不快な感覚があった」と回想。「自分で(SNSを)開いてしまうのをコントロールできず、(SNSアプリを)アンインストールするしかなかった。アンインストールすれば見なくて済むようになるから」と語った。また、最もアンインストールしていた時はスマートフォンの中に微信(ウィーチャット)しか残っていなかったとし、必要になってはアプリをインストールし、またアンインストールするということを繰り返していたと明かした。
陳はその後、心の落ち着きを取り戻したといい、「今では批判的なコメントを見ても笑って受け流せるようになった」と語った。(翻訳・編集/北田)