2024年10月27日、韓国メディア・韓国経済は「韓国政府が昨年、海外資源開発に投入した予算は通貨危機後の01年より少なかった」と伝えた。
韓国産業通商資源部がまとめた23年度海外資源開発報告書によると、昨年の海外資源開発予算は2068億ウォン(約228億5000万円)だった。
01年以降、韓国は新規海外資源開発事業を積極的に進めており、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権では195件、李明博(イ・ミョンバク)政権で386件を記録したが、朴槿恵(パク・クネ)政権では74件に減少。文在寅(ムン・ジェイン)政権では海外資源開発を「積弊清算」の対象としたため、24件に激減した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は資源外交の再開を宣言し、海外資源開発の復元を国政課題として、20年には521億ウォンまで減っていた予算を4倍以上に引き上げた。しかし、22年の新規事業は5件、23年はわずか2件にとどまった。
専門家らは「13年には535件に達した海外資源開発事業数が23年には387件まで落ち込み、アフリカや中央アジアなどの資源富国と数十年間かけて築いた人的・物的インフラが大幅に縮小されている状況のため、政府が支援を増やしても成果が得られなかった」と説明している。
また、記事は「資源貧国ながら製造業国でもある韓国が海外資源開発から手を引いたことが、資源輸入の急増を招いている」と指摘している。19年には1200億ドルだった石油、ガス、鉱物の輸入総額は23年に1628億ドルにまで増加した。リチウム輸入は8億6900万ドルが86億4600万ドルに、レアアース輸入も8000万ドルから9600万ドルに、それぞれ増えているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「李明博元大統領の海外資源開発を文在寅前大統領と与党が積弊だと言って全て潰してしまった」「韓国の最高の全盛期は李明博政権か…」「文在寅政権が韓国を50年は後退させた」「東海(日本海)に石油が埋蔵されてるって話はどうなった?」「もう昔のように全国民、田畑を耕して暮らそうよ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)