中国メディアの参考消息によると、台湾メディアの旺報は27日、米スポーツ用品大手ナイキ(Nike)について、「中国で人気を失っている」とし、その背景に「国産ブランドの台頭」と「消費者の購買行動の変化」があると報じた。

記事によると、中国では安踏(アンタ)や特歩(エックステップ)などの国産ブランドが台頭し、市場での競争が激化している。

ナイキや独スポーツ用品大手アディダス(Adidas)などの有力ブランドを扱う中国スポーツウエア販売最大手の滔搏がこのほど発表した2024/25会計年度の中間業績によると、純利益は前年同期比34.65%減の8億7400万元(約183億5400万円)で、8月末時点の直営店数は同6.4%(331店)減の5813店だった。過去3会計年度のオフライン店舗数は7695店、6565店、6144店と減少傾向にある。

滔搏は、オフライン店舗の売上不振が原因の一つであるとし、オフライン店舗は引き続き客足の鈍化による圧力に直面し、消費者の購買行動がオフラインからオンラインに移行したことでオフラインでの客獲得が難しくなっている一方で、ライブコマースが活況を呈し、消費者の購買行動がより理性的になり、価格に対する性能面での満足度と心理面での満足度の両方を考慮するようになっているとの認識を示した。(翻訳・編集/柳川)

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