2024年10月29日、韓国メディア・毎日経済は「ソウル観光の必須アイテムにイヤホンが浮上している」とし、「K-POPの音楽を聴くためではなく耳をふさぐため」「ソウルの中心部では毎週末、集会・デモが行われ、市民も外国人観光客も眉をひそめている」などと伝えた。
記事によると、集会のために人が大勢集まり、ソウルの光化門(クァンファムン)、汝矣島(ヨイド)など都心の主要道路が規制され、混雑することも多い。
記事は「騒音公害を防ぐ制度的装置が備わっていない」ことが問題だと指摘している。集会および示威に関する法律によると、集会地域の騒音基準は10分間に発生した騒音の平均値が70デシベルを超えてはならない。また、測定時間内に発生した騒音の最高値が90デシベルを超えてはならない。
実際の集会現場では、騒音の最高値が100デシベルを超えることがほとんどだが、参加団体は警察が来て騒音を測定している間だけ音を控えるなどのやり方で規制を回避しているという。市民の憩いの広場だった光化門はいつの間にか集会の場となっており、「結局、被害は市民と観光客が負う。彼らの足が光化門から遠のくのではと懸念される」「有名無実化している集会騒音規制を強化すべきだ」と記事は指摘している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「フランスのように火をつけたり、米国のようにデモだか暴動だか分からない国もあるというのに、大げさだな」「韓国の集会は騒音はひどいかもしれないが、外国に比べたら平和でいいよ」「韓国集会観光ツアーでもつくったらどう?」「もともと韓国は『声が大きいやつの勝ち』という国だからな」「集会が頻繁にあり過ぎるんだよ」「集会の自由は保障すべきだけど、集会の騒音は何とかしてほしい」「自由とは他人に被害を与えない範囲で可能なものだ」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)