10月29日、東京の上野動物園から中国に返還されたジャイアントパンダ「リーリー」と「シンシン」の隔離期間が正式に終了しました。CGTN日本語取材班の独自インタビューによると、現在、2頭の健康状態は非常に良好であることが確認されました。
健康観察と食事管理について、2頭の健康管理を担当しているのは、シャンシャンの飼育を担当していたベテラン飼育員の趙蘭蘭氏。彼女によると、到着当日、2頭は空港で専用ケージ越しに姿を見せ、落ち着いた様子で飛行機から出迎えられました。特に「シンシン」は環境の変化にすぐ適応し、ストレス反応はほとんど見られなかったとのことです。「リーリー」は多少の緊張が見られましたが、短期間で順応しました。
また、懸念されていた血圧については、ほぼ正常値に戻っており、今後も降圧薬による管理が続けられる予定です。趙蘭蘭氏は「現在の健康状態は10点中9点」と自信を持って評価しています。
隔離期間中の生活と適応に関しては、食事についても特別な配慮がなされ、日本で慣れ親しんだ竹の品種から始め、徐々に現地の竹やタケノコ、パンダ団子、リンゴなどの食材へと移行しています。趙蘭蘭氏によると、「リーリーはここ数日、斜面でのんびりとくつろぎ、活発に過ごしている一方、シンシンは最近、室内でリラックスすることを好んでいる」とのことです。
現在の居住エリアと今後の予定について、リーリーとシンシンは現在、四川省西部に位置する中国ジャイアントパンダ保護研究センターの雅安碧峰峡基地の入り口から約150メートル離れた「白熊坪」というエリアで暮らしており、シャンシャンの居住エリアからは約1キロメートルの距離にあります。観光客が彼らに会えるかについては、まだ未定ですが、年齢を考慮すると、一般公開は難しいかもしれないとのことです。引き続き、健康観察と環境適応を慎重に行いながら、2頭の生活環境が決定される予定です。(提供/CRI)