2024年11月1日、韓国・朝鮮ビズによると、サムスン電子の半導体部門(DS)が7~9月期に1兆ウォンの赤字を出したと推定されるファウンドリ生産設備の稼働停止を拡大している。
業界によると、サムスン電子は平沢(ピョンテク)キャンパスP2、P3工場のファウンドリ生産設備(4、5、7ナノメートル)を既に30%以上、稼働停止にしているが、年末までに約50%まで拡大する。
この稼働停止拡大について、業界は「原価節減のため」とみている。ファウンドリ事業部は7~9月期に推計1兆ウォンの赤字を出しており、注文を待って設備を稼働させておくより稼働停止にして電気代を減らすほうが効率的だと判断したとみられている。
また、4、5ナノメートル工程の物量の相当数を占めていた中国「ファブレス(工場なし)」企業の受注が予想に反して低調なことも影響したと思われる。米国の対中国半導体産業規制が強まるなか、米大統領選を控え、中国ファブレス企業は一部プロジェクトを順延しているという。
この稼働停止により、サムスン電子ファウンドリ事業の競争力が弱まる可能性も懸念されている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「稼働停止で当面の赤字は減らせるかもしれないが、未来はないだろうな」「稼働停止で電気の供給をストップするとクリーンラインが使えなくなり、再稼働の時にものすごく金が掛かる。事実上、放棄したようなものだ」「工場から明かりが消えたら潰れる前兆だという。これは、苦しい時期が長く続きそうだ」「李在鎔(イ・ジェヨン会長)には市場を読む目、人を見る目がないから駄目だ」「韓国は政治も経済も崩壊していっている。国民の精神自体が崩壊してるんだよ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)