米国第2位の自動車メーカー、フォード・モーターのジェームズ・ファーリー最高経営責任者(CEO)はこのほど、中国のシャオミが製造した電気自動車SU7をこの半年間愛用しており、この機会を利用して今後どのように中国の自動車業界と競争するかを考えていると明らかにしました。ファーリー氏はまた、もう元の車には乗りたくないと言いました。
10月21日に放送されたポッドキャスト番組で、ファーリー氏はまず中国の電気自動車生産とシャオミの車の成功について話し、その後米国でこの車を運転した自身の体験について語りました。「競争について話すのはあまり好きではないが、私が今乗っている車はシャオミだ。上海からシカゴに空輸して、すでに6カ月乗っているが、手放したくない」と話しました。
ファーリー氏は、「電気自動車の世界的な急速な成長の勢いは変わっていない。業界の勝者と敗者が急激に入れ替わっているのだ。米国人が電動化構造とソフトウェア応用をどのようにするか考えている間に、中国の電気自動車市場はすでに細分化され始め、最も急成長している市場はレンジエクステンダーEVであり、中国はコスト面で優位に立っている。これはまた、グローバル市場と消費者のブランド嗜好(しこう)を変えつつある」と述べました。
ファーリー氏は、「『メード・イン・チャイナ』が過去数年にわたり世界中で証明されていることを考えると、消費者は中国車を購入する際に大きなリスクを負っているとは感じないだろう」と述べ、「フォード社にとって、今よく話題になるのは、いかにして中国の自動車メーカーと競争し、生き残るかということだ」と話しました。
ファーリー氏はさらに、「西側諸国ではアップル車について議論されてきたが、『中国のアップル』であるシャオミの車はすでに市販され、現在は毎月1~2万台が売れている」と感慨深く語り、「シャオミはすでに業界の巨人であり、自動車メーカーよりも強力な消費ブランドだ」と述べました。(提供/CRI)