コロンビアのカリで開かれていた国連の「生物多様性条約」第16回締約国会議(COP16)は現地時間2日、公式サイトを通じて、「複数の成果的合意が採択された。そのうちの一つは、遺伝資源のデジタルシーケンス情報の利用による利益を公平かつ公正に分配するためのグローバル基金、すなわちカリ基金の設立である」と発表しました。
大会ではこのほかに、海洋、沿海生物多様性および島しょ生物多様性の保全と持続可能な利用に関するL17号文書、生物多様性保護能力の構築と発展、科学技術の移転、クリアリングハウスメカニズム(生物多様性に関わる多数の情報について互いに持っている情報の交換・流通を促進していくためのメタデータ検索システム)および「生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」の制度要件に関する文書も採択されました。
今大会の議長国であるコロンビアのスサナ・ムハンマド環境・持続可能な開発相によると、先住民と地方コミュニティのための付属機構の創設、「生物多様性条約」において、アフリカ人の子孫を生物多様性の被守護者とすることの承認、2030年までのコミュニティのための作業計画の策定の三つの共通認識にも達しました。(提供/CRI)