2024年11月3日、韓国・朝鮮日報は「格闘技選手の秋山成勲(韓国名:チュ・ソンフン)が、在日韓国人であることを理由に子どもの頃に差別を受けていたと明かした」と伝えた。

記事によると、秋山はMBCで3日に放送されたバラエティー番組に出演し、講演を行った。

その中で、「中学生の時に友人とけんかをしたところ、担任教師から殴られ『日本人を殴るな』と言われた」と明かした。在日韓国人4世であるため幼い頃から差別を受けていたという。

秋山は大阪出身。「子どもの頃は大阪でも治安が悪い地域に住んでいた」が、そうした環境でも道を外れなかったのは元柔道選手の父親の教えのおかげだという。「胸に太極旗(韓国国旗)をつけた大韓民国代表柔道選手」になることが自身と父親の夢だったといい、大学卒業後、韓国に渡り夢を実現したことなども語った。

現在は妻でモデルのSHIHO、娘の紗蘭(サラン)さんと共に、韓国のテレビ番組に出演することも多い。そのため、ネット上では韓国と日本、両国から自身と家族に向けた誹謗(ひぼう)中傷を書かれることが多いという。韓国語が流ちょうでないことを指摘する侮蔑的なコメントにショックを受け「自分はどちらの国の人間なのか」と苦悩したこともあり、「娘が誹謗中傷で傷つくのではないかと胸が痛む」とも打ち明けている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「これまで苦労してきたんだね」「そんな環境でもひねくれず成長し立派な大人になったのはすばらしい」「チュ・ソンフンを同じ韓国人として誇りに思う。応援している国民は、悪質なコメントを書いてる人より多いはずだ。ファイト!」「格闘家として節制している姿がとてもカッコいい」「チュ・ソンフンファミリー大好き。祖国で存分に活動してほしい。

すてきな家族だよね」「ネット上だからってひどい言葉を投げかけるなんて」「娘にまでひどいことを言う連中は人間じゃない」など、激励のコメントが殺到している。(翻訳・編集/麻江)

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