「青春はプライスレス!夜に自転車で開封に行こう!」。河南省鄭州市の多くの大学生が最近、夜に4時間かけてシェア自転車を50キロ以上こぎ、東にある開封市に向かっている。

6月18日に鄭州市の女子大学生4人が開封市の名物であるスープ入り肉まん「灌湯包」を食べるために、夜7時に自転車で出発。3時間以上かけて自転車を50キロこぎ、開封に到着しておいしい「灌湯包」を味わった。それがきっかけとなり、自転車で開封市に行くことがブームになっているのだという。

「自転車で開封へ」というフレーズに引かれて、多くの大学生が最近、続々と鄭州市から自転車で開封市に向かっている。鄭州市の大学に通う大学1年生の凡さんは、「寮に住む同級生4人と一緒に、土曜日の夜に6時間かけて自転車を48キロこぎ、開封市鼓楼区に行った。その途中で、自転車で開封市に向かう学生をたくさん見かけた。翌日午前3時に開封市に到着した後、朝食としてピリ辛スープの『胡辣湯』などを食べた。帰りは12.5元(約260円)の列車のチケットを各自が購入して、鄭州市の大学に戻り休んだ」と話す。

夜に自転車で鄭州から開封に行くブームについて、シェア自転車サービスを提供する「美団」は、「11月1~2日に最も利用が多かった時間帯を見ると、鄭州から開封に行った学生が使用した当社の自転車は約2000台だった。利用状況から学生の盛り上がりが感じられる」と説明する。

夜に自転車でやって来る大学生を迎えるために、3日から、開封の多くの景勝地が大学生は入場無料とすることを続々と発表している。

美団の統計によると、1日から3日までの3日間、開封の文化・観光関連サービス(入場チケット、宿泊施設、交通など)の購入数が前年同期比で2倍以上となっている。

20~30歳のユーザーの割合が最も高い。
鄭州から開封へ自転車で50キロ爆走!「ナイトサイクリング」が大学生の間でブーム―中国

シェア自転車大手「哈囉」のビッグデータによると、9月以降、鄭州や武漢、広州、深センといった都市の18~30歳のユーザーでは、市内における3キロ以上の利用の割合が前年同期比で15%増となった。また、都市の高等教育機関付近をスタート地点とした3キロ以上の利用は前年同期比で30%増だった。

哈囉は「若者がシェア自転車を好んで利用するようになっている。特にシェア自転車の持つフィットネスや遊び、社交・コミュニケーションといった属性が重視されている。そのような傾向は若者の間だけに見られるわけではない。多くの都市の住民も自転車に乗って運動したり、街並みを楽しんだりするのを好むようになっている。都市における中・長距離の利用が増加しているため、今年はシェア自転車のニーズも全体として明らかに高まっている」と分析している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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