日本を訪れた台湾人女性の母親が一時行方不明になる事態が起きたようだ。台湾メディアの三立新聞網やCTWANTなどが11日付で伝えた。

報道によると、母親と共に台湾から大阪に旅行に来ていた女性が10日、SNS上で助けを求めた。女性らは谷町6丁目近くのホテルに宿泊しており、同日午前2時ごろに母親がすでに眠っているのを確認して女性も就寝したが、午前8時30分ごろに目を覚ますと母親がいなくなっていたという。

母親のかばんや現金、携帯電話などはいずれも部屋に残されていた。付近の道路やコンビニなどを探したものの、見当たらなかった。母親には軽い認知症があり、生活習慣病の薬を定時に服用しなければならないことから女性は心配になり、警察に通報。日本での台湾の窓口機関にも連絡した。

また、女性はSNS・Threads(スレッズ)上でも母親の身長、体重、服装などを公開し、情報提供を呼び掛けた。これに多くの人が反応し、日本生活者のコミュニティーや中国のSNS・小紅書(RED)などに転載されたほか、「日本旅行の達人」として知られる元医師の林氏壁(リン・シービー)氏もフェイスブックアカウントで情報提供を呼び掛けた。

同日夜になり、女性は母親が警察に発見されて無事だったとSNS上で報告した。女性は「皆さんありがとうございました。今日は皆さんの温かさを感じ、多くの人の愛と優しさを感じました。皆さんに良いことがありますように。

今後はより注意して母親の面倒を見ます」と感謝の言葉をつづっている。(翻訳・編集/北田)

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