日本を旅行で訪れた台湾人観光客がレンタカーを無免許運転したという。台湾メディアのTVBS新聞網などが11日付で報じた。

台湾人は台湾の運転免許証の日本語翻訳文の発行を申請することで、日本でも自分で運転することができる。報道によると、先日、関東地方で営業している中国語対応のレンタカー業者がフェイスブックグループで台湾人客の違法行為を報告した。

それによると、レンタカーを借りに来た台湾人家族(幼い子どもを含む)は、妻の運転免許証の日本語翻訳文しか所持していなかったため、業者は「旦那さんは絶対に運転しないでください。日本では違法行為になるので」と念を押し、夫婦は承諾したという。

ところが、翌日、夫婦からカーナビの使い方についての質問と共に送られてきた写真では、高速道路で夫が運転席に座っている様子がうかがえた。業者は保険会社に連絡し、同社からレンタルしているドライブレコーダーを確認すると、全行程で夫が車を運転していたことが分かった。

業者は夫婦が車を返却に来た際に警察に通報したが、夫婦は「翻訳文がないと運転できないとは知らなかった」などと言い、警察官が到着する前にタクシーで逃走した。警察はその後、違法行為に関する資料などを入国管理局に引き渡したという。

業者は「現地人(日本人)は外国人観光客が自動車を運転することに対して日増しに不満を募らせている。こういう事件が増えると規定がより厳しくなり、最終的に害を被るのはきちんとルールを守っている観光客だ」とし、「弊社の損失はさておき、重要なのは法律の無視、他者を尊重していないこと。万一事故が起きても保険は絶対に降りない。これは家族や他者、他の全ての人を危険に巻き込む行為だ」と非難した。

台湾のネットユーザーからは「海外にまで恥をさらしてくれたな」「警察に通報してくれてありがとう。それが正しい対応だ」「日本には彼らの再入国を拒否してもらいたい。本当に恥ずかしい」「親として、子どもに最低の手本を示したな」「台湾で違反するやつは日本でも違反する」「ネズミの糞みたいなやつらだ」「免税制度と同じ。ルールを守らない外国人が増えれば便利な措置が取り消されることになる」など、非難の声が相次いだ。

TVBS新聞網の記事は、「日本で無免許運転は刑事事件であり、罰金だけでなく刑務所に入る可能性もある」とし、道路交通法第117条で「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」と定められていることを伝えた。(翻訳・編集/北田)

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