中国メディアの環球時報は、中国の若者がわざわざお金を払って自己学習に取り組む理由についてロシアメディアが考察したことを報じた。
記事はロシアメディア・スプートニクの文章を引用。
その上で、以前に有料自習室を利用したことのある若い女性が「お金を払うことで、より学習に専念できる気がする」とし、無料の図書館では席についてもだらだらと時間を過ごしてしまうのに対し、有料自習室では入室した瞬間から「やらなければお金の無駄になる」という気持ちになって勉強が始められると語ったことを伝えた。
この女性によると、「学びの雰囲気を買うというよりも、形のない督促感をお金で買うといった感じ」なのだという。

スプートニクは、中国人民大学教育学院の程方平(チョン・ファンピン)教授が「今の時代、一人静かな状態を快適と感じない人は多く、特に若い人はアイデンティティーを感じることができる人の多い場所で学ぶことを好む傾向がある。周囲の人も同じように学習していれば、適度なおしゃべりや交流ができる上、一緒に努力する雰囲気を感じ取ることができる。こういった心理的な欲求も有料の学習空間の流行を後押ししている」と分析したことを伝えた。
程教授は「学習環境もさることながら、より重要なのは良い学習習慣を身に付けること。よい習慣ができてこそ、学習効率を上げることができる」とも語っているという。(編集・翻訳/川尻)