台湾メディアの三立新聞網は4日、台湾の人気女優「大S」ことバービィー・スー(徐熙媛)さん(48)が日本で死去したことについて、台湾人医師が「日本の医師は外国人の患者を診察したがらない」との見方を示したことを伝えた。
バービィー・スーさんは日本を旅行中にインフルエンザを発症、肺炎を患い死去した。
三立新聞網の記事によると、訃報を受け、雅豊竹北医美診所の楊弘維(ヤン・ホンウェイ)副院長はSNSアカウントで、大学時代の同級生であり、日本で勤務しながら博士課程に在籍する呼吸器内科医・徐立恒(シュー・リーヘン)氏の見解を紹介した。
それによると、徐氏はバービィー・スーさんの受診状況や転院の詳しい経緯については不明とした上で、二つのポイントを指摘した。一つ目は「日本の病院の階層は明確である」ことを挙げ、「比較的地方の病院には、救急外来がなかったり、当直医がいなかったり、ICUが設置されていなかったりする場合がある。そのため、必然的に転院が必要になる。これは、医療センターが各地に点在する台湾とは異なる」と説明。「以前勤務していた日本の病院では、内科と救急外来の担当は自分だけで、ICUも存在しなかった」とした。
二つ目は「日本の医師は外国人の患者を診察したがらない」とし、「外国人患者には通常の300%の料金(健康保険証のない外国人の窓口負担割合)が請求されるほか、日本の医師の英語力は台湾の医師ほど高くないため、患者とのコミュニケーションが困難になることが多い。患者の病歴を把握することは非常に重要で、治療の遅れにつながる可能性もある。