2025年3月5日、中国のポータルサイト・捜狐に「鬼滅の刃」の岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)が九柱最強の剣士である理由について紹介した記事が掲載された。(本記事はネタバレを含みます)
記事はまず、「鬼殺隊の歴代剣士の中で、岩柱・悲鳴嶼行冥の存在は異質である。
記事は1つ目の能力に「鋼鉄の肉体」を挙げ、「悲鳴嶼の筋肉密度は極めて高く『鬼滅の刃』の世界観において、まさに物理の枠を超えた存在といえる。この呪われたかのような肉体は、実際には幾度となく死線をくぐり抜けた鍛錬の結果である。若くして素手で鬼を引き裂き、滝の下で瞑想すると、水流の圧力によって岩のような傷跡が刻まれた。こうした自己を極限まで追い詰める修行が、彼の肉体を生ける兵器へと昇華させたのである」と言及した。
2つ目の能力には「岩の呼吸」を挙げ、「一見すると鈍重に思える岩の呼吸は、実は最も完成された防御体系である。この呼吸法の特異な点は、防御を攻撃エネルギーへと転化できる点。無限城での決戦では、彼が無惨の鞭刃を受け止めた際、その衝撃波が周囲の建物を粉砕した」とした。
3つ目の能力には「透き通る世界」を挙げ、「悲鳴嶼にとって、失明はむしろ進化であった。
4つ目の能力は「赫刀」だとし、「悲鳴嶼は、長時間の高強度戦闘による激しい衝撃力を蓄積し、赫刀を発現させた。無限城の決戦では、鉄球を振るい、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)と激戦を繰り広げた。武器の衝突によって生じる莫大(ばくだい)なエネルギーが日輪刀に伝導し瞬時に高温化、赫刀が覚醒したのである。赫刀とは、鬼殺隊剣士が日輪刀を赤熱化させる究極の戦闘形態で、斬撃威力を飛躍的に向上させる。通常の刀では切断できない鬼をも熔断することができ、上弦の鬼や無惨を討伐する鍵となる」と論じた。
5つ目の能力を「痣の殉道者」だとし、「誤解され続けた僧侶から、鬼殺隊の柱へ、悲鳴嶼の生存そのものが運命への反逆であった。歴史上、痣を発現させた剣士は例外なく25歳までに命を落としてきた。しかし彼は27歳にして痣を強制的に発現させ、精神力が生理的限界を超越していることを証明した。
そして、「この悪鬼を滅殺することを誓ったこの男は、最後には朝日の中で灰となった。しかし、そこでわれわれは『最強』の真髄を理解する。それは無敵の力ではなく、死を悟りながらもなお前に進む覚悟のことだ。岩柱の強さは、彼のたどったすべての悲劇によって鍛え上げられたものである。世間が呪いと見なす欠落のすべてを、最終的に鬼を斬る刃へと昇華させたのだ。彼の存在そのものが、鬼殺隊の精神の究極の体現である」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)