中国南西部の四川省とチベット自治区の境界にある金沙江上流に位置する建設中の中国で最も標高が高い双曲アーチ式コンクリートダム発電所、華電金上(中国華電集団金沙江上流水力発電開発)の葉巴灘水力発電所で11日、長さ38.10メートルのコンクリートコアサンプルの採取に成功し、国内外にある同型ダムのコア抜き長さの記録を更新しました。
コンクリートのコア抜きは、ダムのコンクリート打設品質を検査する重要な手段であり、コアサンプルの完全性と長さは重要な指標となります。
華電金上葉巴灘支社の夏勇チーフエンジニアによると、コアサンプルの表面は滑らかかつ平らで、コンクリート用骨材の分布は均一で、結合は明確かつ完全で、特にコンクリート層間の結合が比較的良好だったとのことです。夏氏はまた、今回のコアサンプルの長さが記録を更新したことは、中国の高標高寒冷地域におけるアーチ式コンクリートダムの建設技術が世界トップレベルにあることを示していると述べました。
葉巴灘水力発電所は標高約3000メートルに位置し、総設備容量は224万キロワットで、中国の「第14次五カ年計画」の重大プロジェクトとされています。発電所の最大ダムの高さは217メートル、コンクリート打設総量は251万立方メートルに達し、第1期発電ユニットは2025年末に稼働する計画です。(提供/CRI)