台湾・ミラーメディアは13日、北海道を訪れた台湾人観光客がホテルの浴場で「盗撮」した写真をネット上にアップし、批判が殺到していると報じた。

記事によると、当事者の女性・陳(チェン)さんは5月上旬、夫と共に北海道のリゾートホテルに宿泊した際に撮影した写真をフェイスブックに投稿した。

ところが、アップした21枚の写真の多くが大浴場で無許可で撮影したもので、中には「撮影禁止」と書かれた注意書きが掲示されている様子も写っていた。

さらに、数枚の写真には入浴中の他の客の姿も写っていたことから、批判の声が殺到。「恥さらし」「浴場では撮影しちゃいけないんだよ」「とんでもない!はっきりと撮影禁止って書いてあるだろ。しかもそんなことは常識。法に触れる行為にもかかわらずネットに写真をアップするなんて」といった批判の声が相次いだ。

台湾人女性、北海道のホテルの浴場で無断撮影した写真をSNSに投稿=入浴中の客の姿も―台湾メディア

ミラーメディアが当該ホテルに情報提供を行ったところ、ホテルからはお礼の言葉と、当事者に対して投稿を速やかに削除するよう求めたとの返信があったという。

また、ミラーメディアは別の記事で、当事者の陳さんが台湾で「国宝級」と称された竹彫職人・陳春明氏の娘であることが分かったとも報じた。台湾の4大彫刻家の1人である陳正気氏を父に持つ春明氏は、幼少期より彫刻に親しみ、台湾と中国の芸術界から高い評価を受け、「芸術の至宝」とも称された。40歳で国家文芸賞を受賞し、2013年には台中市政府から「伝統竹彫」の保存者として認定された。24年2月27日に83歳で逝去した際は、娘である陳さんもSNSに追悼の投稿を行っていたという。

ミラーメディアの記事は「今回、娘が起こした不適切な行動により、名匠の名に泥が塗られる形となり、多くの人を失望、落胆させることとなった」と評している。(翻訳・編集/北田)

編集部おすすめ