2025年7月2日、中国メディアの極目新聞は、世界的な人気となっている中国発のキャラクター「ラブブ(LABUBU)」について、中国国内でパクリ品が流通していることを報じた。

記事は、中国のネット上で近ごろ、河北省衡水市棗強県の複数の業者が「ラブブ」の模造品を販売しているとみられる動画が拡散したと紹介。模造品は露店で正規品の数十分の一という非常に安い価格で販売されていると伝えた。

また、複数の露天の経営者がもともと毛皮を取り扱っていたもののここ数年は商売が思わしくなく、新たな活路として人気のキャラクターぬいぐるみに着目したこと、自前の工房、工場で家族が手作りするために低コストで販売できることを明かす一方、「ラブブ」の人気に目をつける人が後を立たずライバルが増え続けていることで早くも以前ほどの「うまみ」が得られなくなりつつあると語ったことなどを紹介している。

世界的人気の「ラブブ」、中国でパクリ品が出回る―中国メディア

その上で、同県市場監督管理局の担当者が2日、法執行官を同日現地に派遣して調査を実施し、すでに法規に違反している商品をすでに撤去したと説明したことを伝えた。一方で、ネット上では依然として現地の業者がライブ配信で「可愛い中華風ポータブルバッグチャーム」などと称して海賊版「ラブブ」関連製品を販売しており、低価格なこともあってすでに500個以上が販売されていることも確認されたと指摘した。

記事は、弁護士の話として、無許可で海賊版の「ラブブ」を製造、販売している業者は著作権などさまざまな権利を侵害している可能性があり、刑法や商標法、著作権法などの関連法規により罰金や営業認可取り消しなどのペナルティーが科されることも考えられると紹介した。(編集・翻訳/川尻)

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