中国人女性の盤さんは11月9日に中国南西部の南寧東駅から武漢へ向かう高速列車を慌てて降りて、総額100万元(約2200万円)以上の荷物が入ったバッグを車内に忘れてしまいました。これに気づいた列車乗務員は素早く対応し、忘れ物を落とし主に戻しました。
南寧東駅から武漢行きのG432列車が全州南駅を出発して間もなく、乗務員が車内を巡回していたところ、午後6時32分に荷物棚にあった茶色のハンドバッグが周囲の乗客の所持品ではないことに気づきました。乗務員はすぐに車掌長の周国智さんに報告しました。乗務員らはその後、防犯カメラに撮影されている場所でバッグを開けて中身を確認したところ、中にしっかりと包装された金の延べ棒3本と数千元(1000元=約2万2000円)の現金、さらに多くの電子製品が入っていたことが分かりました。総価額は100万元(約2200万円)を超えていると見られています。
車掌長はすぐに列車放送を通じて落とし主を探しました。ちょうどその時、鉄道の12306カスタマーサービスシステムから、盤さんが忘れ物を探しているという緊急情報を伝えてきました。車掌長はすぐに盤さんと電話で連絡を取り、バッグの中身の詳細、現金の金額、個人資料の情報を逐一確認して、盤さんが落とし主であることを即時に確認しました。車掌長は盤さんが全州南駅にいる状況を考慮して、次の停車駅の駅員に遺失物を渡し、さらに同駅から全州南駅に向かう列車の乗務員に手渡してリレー式で送る計画を立てました。こうして1時間のリレーでバッグは無事に全州南駅に届けられ、落とし主の盤さんの手に戻りました。(提供/CRI)











