世界最大規模の日用雑貨などの商品集積地「義烏国際商貿城」で最近、最先端技術が採用されたぬいぐるみ「楽兜兜(LEDOUDOU)が外国人のバイヤーの注目を集めている。

かわいくて大きな目が特徴で、無邪気な表情の「楽兜兜」には、AIが搭載されており、多言語での会話ができるほか、ユーザーの言葉のニュアンスを正確に察知し、複雑な問題に答えることもできる。

「中国に来たのは初めて」と話すあるトルコ人バイヤーは、このスマート玩具を非常に気に入り、その場で購入した。サンプルとしてトルコに持ち帰り、市場のポテンシャルを探る予定という。

このトルコ人バイヤーが気に入った「楽兜兜」はもともと普通のぬいぐるみだった。しかし、バージョンアップが繰り返されるうちに、外観がかわいいだけでなく、大規模言語モデルや感情認識機能が搭載されるようになり、一般的な玩具から「スマートパートナー」へ進化。現在では世界の市場で大人気となっている。

近年、中国の多くの伝統的な日用雑貨がスマート化されており、これまではあまり目立たない存在だったちょっとした小物も、内部に高度なスマート機能が組み込まれるようになり、海外の事業者の注目を集めている。

義烏グローバルデジタルトレードセンターの事業者・王興国(ワン・シングオ)さんは、「今年の売上高は前年比5倍の1億ドルに達する見込み。来年も2~3倍増えると見込んでいる」と話す。

中国税関総署の統計によると、今年1-9月期、中国のホリデー用品、人形、動物の形の玩具などの輸出額は500億元(約1兆1000億円)を超え、世界の200カ国・地域以上に輸出された。中国の伝統要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド「国潮」系の数多くのスマートグッズが海外で大ヒット商品となった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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