南京大学が11月20日明らかにしたところによると、同校の沈樹忠院士が率いる研究チームの侯金波博士らは、中国中部の湖北省通山県で約5億4000万年前のエディアカラ紀の化石の宝庫を確認し、「通山特異埋蔵化石庫」と命名しました。この発見は雲南省澄江生物群に続く中国の古生物学分野における画期的で重要な進展です。
研究チームはエディアカラ紀後期(約5億4000万年前)の地層にある微粒子から成る泥岩と頁岩から「ランゲオモルフ」と呼ばれる化石を発見しました。これらの生物はバージェス頁岩タイプの形で完璧に保存されています。バージェス頁岩タイプの堆積岩は、通常の化石で保存されにくい生物の軟組織も保存されることで知られ、これまでカナダのバージェス頁岩化石群と中国雲南澄江生物群で多く確認されていました。
研究チームによると、これらの美しい化石は、嵐や波が届かない深水や低酸素環境で形成されたものです。電子顕微鏡分析によると、化石には炭素、鉄、リンなどの元素が豊富に含まれており、典型的なバージェス頁岩タイプの埋蔵メカニズムが裏付けられています。最新の高精度ジルコン年代測定法によると、通山化石庫は約5億4374万年前に形成され、エディアカラ紀からカンブリア紀への移行期に属しているとのことです。(提供/CRI)











