香港特別行政区政府消防処は28日午前1時ごろに開催した救援報告会で、新界大埔(タイポ)区にある高層集合住宅「宏福苑」で26日に発生した大規模火災がほぼ鎮圧されたとしたほか、救援の最新状況を説明した。消防処の陳慶勇副処長は、「火災はほぼ鎮圧された。
消防処の最新の報告によると、28日早朝の時点で、「宏福苑」の火災が原因で94人が死亡したことが確認されている。
香港特区の李家超行政長官は27日、記者会見で、「特区政府は現在、物資と支援のリスト作成を準備している。中国共産党中央委員会港澳事務弁公室と関連の緊急時メカニズムを通して、中国大陸部からの支援を得たい。リストには、偵察用ドローンや消防隊員が階段を登るのをアシストする装置、医療用の解毒剤、火傷の手当てに使う医療用消耗品などが含まれる」とした。
また、李行政長官によると、火災が徐々に鎮圧される中、消防隊員は55人を救出した。火災現場の状況は複雑であるものの、消防隊員の救援作業は中断することなく今後も全力で続けられる。
短期・中期の宿泊先を必要とする被災住民がいることに関して、特区政府はテンポラリーシェルター9カ所を開放しており、現在500人以上が利用している。民政・青年事務局は若者向けの寮やホテルと連絡を取り、約1000カ所で被災者が1~2週間宿泊できるよう手配した。
特区政府は過渡的に入居できる住宅、香港房屋協会の避難者専用住宅を統一して調整し、第一段階として約1800カ所が被災者の宿泊用に提供されることになっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)











