中国山西省の炭鉱でガス爆発により82人が死亡した事故を受け、高市早苗首相は5月23日夜、自身のXに、「大きな被害が生じていることに、大変心を痛めています。犠牲になられた方々に哀悼の意を表すとともに、御遺族に対し謹んでお悔やみ申し上げます。また、被害に遭われた方々に対し、心からお見舞い申し上げます」と投稿した。これは高市氏による中国の春節(旧正月)にあわせた祝意のメッセージ以降で数少ない中国に関する発言だ。
お悔やみで日本語、英語、中国語を同時に使用した狙いは、中国側に心意を伝えるとともに、日本国内および世界に対し、中国との二国間関係の緊張を緩和したいという日本側の姿勢を示すことにあったとみられる。事故そのものに焦点を当て、犠牲者とその遺族に哀悼の意を表し、中国政府当局については言及せず、言葉を慎重に選んでいた。
そこから容易に見て取れるのは、これが中国側に向けて関係の緊張緩和を求めるシグナルを送る試みであるということだ。人道的な配慮はしばしば、政治的立場の障壁を取り払って彼我の距離を近づけることができる。政府当局への言及を避けたことからも、今回の行為が打診の意味を帯びていることを見出せる。今回のお悔やみが外部から積極的な歩み寄りまたは譲歩とみなされることを望んでおらず、中国側および日本国内の反応を静観するというものだ。
これまでのところ中国の国営メディアは高市氏の投稿を報じていないが、Xにアクセスできる中国のネットユーザーによって中国のSNSに転載されて拡散している。中国のネットユーザーの間では見方が二極化している。
多くの人は、人道的な観点から評価し、たとえ国と国の間に政治的な意見の相違があったとしても、事故を悲しみ哀れむのは当然だとの認識を示した。事故を受け直ちにお悔やみを投稿したことは、人道的な善意を示すものであり、国際社会における相互扶助の共通認識に合致すると肯定する声が寄せられた。
一方で、反対や疑問の声も少なくない。「高市氏によるお悔やみの投稿は、基本的な外交儀礼と人道的配慮から発したものであり、中国政府も謝意を表するだろうが、だからといって高市氏の台湾問題における深刻な挑発に対する黙許または寛恕を意味するものではない」「わずかなお悔やみの言葉だけでは、両国関係の亀裂を修復することはできない。中日関係の実質的な緩和には依然として多くの障害があり、見通しは決して楽観的ではない」などの声が寄せられた。
日本との貿易や他のビジネス取引に携わる人からは「こうした善意ある交流は両国関係の緊張緩和に役立つ。隣国なのだから関係が悪化するよりは改善した方が良い」「中国と日本の経済関係は深く結びついており、完全に断ち切ることは困難だ。両国国民の幸福に配慮し、中国と日本が多方面にわたって正常な交流を維持し、二国間関係の行き詰まりを一刻も早く打開するよう促すべきだ」との声もあった。(記事/RR)
この度、中国山西省の炭鉱内でガス爆発事故が発生し、大きな被害が生じていることに、大変心を痛めています。
— 高市早苗 (@takaichi_sanae) May 23, 2026
犠牲になられた方々に哀悼の意を表すとともに、御遺族に対し謹んでお悔やみ申し上げます。
また、被害に遭われた方々に対し、心からお見舞い申し上げます。
I am deeply saddened by the…











