中国でコンドームの販売が25%減少した。中国メディアの都市快報が8日に伝えた。

記事によると、中国の大手製薬会社・人福医薬はこのほど、中国で広く知られるコンドームブランド「ジェッセボン」の親会社であるライフスタイルズ(LifeStyles)の持ち株を全て売却し、コンドーム事業から完全に撤退すると発表した。

この決定の背景には、中国国内のコンドーム市場の継続的な縮小があるようだ。市場規模は2020年の208億元(約4900億円)から24年には156億元(約3700億円)へと減少し、5年間で25%縮小した。主要ブランドの販売量も15~20%減少しているという。

記事によると、市場縮小の主な要因は需要構造の変化。低用量経口避妊薬や皮下埋め込み型避妊具などの避妊法が普及したことに加え、アダルトグッズ市場の急成長も影響している。24年の同市場の売上高は1942億元(約4兆6000億円)に達し、コンドーム市場の12倍を超えた。

中国の独身人口は約3億人に上り、低コストでプライバシーを確保しやすい個人向けの性関連消費が、男女交際を前提とした消費に取って代わる新たなトレンドとなっているという。

記事は、「こうした流れは中国特有ではない」と指摘。「日本ではすでに15年ごろから同様の傾向が見られ、欧米市場でも同じ状況が起きている。コロナ流行後、アダルトグッズのオンライン販売額は70%以上増加した」とし、「世界的に見ると、性に関するニーズは『相手との関係の中での満足』から『自己の中での満足』へと移行しつつある」と伝えている。

中国のネットユーザーからは「(コンドーム市場は)今後ますますだめになるだろう」「今の時代、一人でも生きていけるからな」「自分は男だけど、一人で何の不自由もしていない。

結婚した友人と違って自由を満喫している」「アダルトグッズがあれば、それはコンドームは要らんよな」「現代は生活のストレスが大きく、リズムも不規則。心が休まる暇がないと、そういう気分にもならない」「ストレスが大きいと欲もなくなる」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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