中国・山西省運城市で8日未明、異臭騒ぎがあった。中国メディアの大象新聞が伝えた。

同市塩湖区に住む劉(リウ)さんによると、7日午後11時ごろから刺激臭を感じ始めた。3歳の娘はアレルギー体質で肺が弱く、間もなく呼吸困難やめまい、吐き気、嘔吐などの症状が現れた。深夜0時ごろ、劉さんは娘を連れて運城市中心医院を受診したが、救急外来には同様の症状を訴える患者がほかにも数人いたという。

劉さんは「医師も原因は特定できず、子どもの呼吸状態が悪いと言われて、点滴と吸入治療を受けた」と語った。劉さんは当初、自宅のガス漏れを疑いガス会社に連絡したが、駆け付けた作業員が点検したところ異常は確認されなかった。作業員は、同様の連絡が多数寄せられていると話していたという。

午前3時過ぎになると異臭はさらに強まり、劉さん自身にも喉の痛みやかゆみなどの症状が現れた。対処のしようがなく、家中の窓を閉め切り、扇風機を回して室内の空気を循環させるしかなかったという。

別の市民は、午前3時過ぎに異臭に気付いて目を覚ました。初めは飼っている猫が排せつした臭いかと思ったが、マンション住民のチャットグループやSNSを見ると、多くの人が刺激臭がすると訴えていることが分かった。空気清浄機をつけると、轟音を上げてフルパワーで稼働し続けたという。

さらに別の市民は臭いについて、「ドリアンのような感じではなく、火薬を思わせるような硫黄酸化物系の刺激臭だった。

普通の臭いではなく、むせ返って目が覚めるほどだった。朝になると臭いはかなり薄くなっていた」と語った。このほかにも、妊娠中だという女性は「ガスのような」異臭に気付き、夜のうちに車で親族の家に避難した。

SNS上でも同様の訴えが相次ぎ、ネットユーザーからは、「農薬や腐ったタマネギ、ガス漏れのような臭いがする」「むせ返るほどで頭がくらくらした」といった声が上がった。中には、「防毒マスクを注文しようとしたらECアプリ上で売り切れになっていた」という投稿も見られた。

運城市生態環境局の職員は、市内複数の地域から同様の異臭に関する通報があったことを認め、「腐った卵のような臭いだという人もいれば、ドリアンのような臭いだという人、機械油のような臭いだという人もいる。範囲はかなり広く、今朝になると臭いはほぼ消えた。われわれも原因究明を急いでいるが、現時点ではまだ発生源は特定できていない」と説明した。

なお、当局はその後、化学工業、プラスチック製品製造、肥料製造、畜産業、下水処理場などを点検したが、いずれも明らかな異常汚染源は確認されなかったと発表。また、大気中の主要6項目の汚染物質の数値はいずれも正常範囲内にあり、大気の質は安定して「良好」レベルを維持しているとしている。(翻訳・編集/北田)

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