2026年6月8日、韓国・SBSは、韓国統一地方選挙で発生した「投票用紙の不足」をきっかけに続くソウル・蚕室の開票所封鎖デモが4日目に入り、思わぬ混乱が起きていると報じた。

韓国で3日に行われた第9回全国同時地方選挙および国会議員補欠選挙の投票では、ソウルの松坡区などの一部投票所で投票用紙が不足し、投票が一時的に中止される事態が発生した。

それに伴い、有権者の待機や投票の遅延、投票箱の輸送遅延などが続き、論争が拡大した。

選挙管理委員会が把握している投票用紙不足が発生した投票所は、ソウル市内松坡区12カ所、江南区1カ所など、全国で計16カ所に上った。選挙管理委員長は国民への謝罪とともに、投票用紙の不足の発生経緯、選挙管理委員会のフォローアップ、今後の再発防止策などについて報告を行う見込みだ。

記事によると、この問題をきっかけに開票所として使用されたソウル・オリンピック公園ハンドボール競技場周辺などでは抗議デモが行われている。8日午前、このハンドボール競技場を女子ハンドボールU-20韓国代表の選手らが練習用具を取りに訪れた。しかし、ドアを開けてほしいと頼む選手らに対し、デモ参加者らは「本当に選手なのか分からない」「試合映像を見せてほしい」などと主張し、一時立ち入りを認めなかった。

選手らは6月下旬に中国で開催される世界ジュニア選手権への出場を控えている。入口を警備していた警官が協力を求め、選手らが「競技場内にある公式球が必要だ」と事情を説明したが、「なぜそのボールでなければならないのか」などとして、行く手を阻んだという。

最終的には通行を認められたものの、練習用ボールなどを持って出てきた際には、投票用紙などが隠されていないか確認するとして荷物検査まで行われた。あるデモ参加者は「靴下も脱がせて検査するべきではないか」と発言し、警察から「性的羞恥心を害する可能性がある」と警告を受けたという。

またその後、現場から中継を行っていた外国メディア記者らをデモ参加者約20人が取り囲む場面もあった。

現場では依然として再選挙や不正選挙の真相究明を求めるデモが続いているが、参加者数は週末の約8000人から1600人程度へ減少した。

記事は「学生や会社員が平日に入り日常生活に戻ったためだろう」と伝えている。

一方、デモの参加者内部では「再選挙」を主張するグループと、「不正選挙」を前面に掲げる保守系グループの間で路線対立も表面化しているという。

これについて、韓国のネットユーザーからは「選手にまで迷惑をかけるのはやりすぎ」「未成年の選手に何をしているんだ」「不正選挙を疑うのは自由だが、他人の荷物検査をする権利はない」「なぜ警察はもっと早く対応しなかったのか」「なぜ選手や記者がデモに許可を取って通行しなければならないのか」などの声が上がった。

また、「参加者の中に星条旗を掲げるグループがいるのはどういうことなんだ。韓国の選挙の透明性を求める運動には見えない」「施設の正式な利用者の関係ない未成年をスパイ扱いするなんて」「週末は威勢が良かったのに、平日になったら人数が激減した」「民主主義を守るための抗議なのか、ただの妨害なのか分からない」「こういう光景を海外メディアに見られるのは恥ずかしい」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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