コロナワクチン国家主義で流行長期化、接種は来年半ばか=WHO

コロナワクチン国家主義で流行長期化、接種は来年半ばか=WHO
       
[ジュネーブ4日ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は4日、新型コロナウイルスの「ワクチン国家主義」がパンデミック(世界的大流行)への対応を遅らせるとけん制し、国際的なウイルス封じ込めに向けた取り組みに参加するよう世界各国に呼び掛けた。
テドロス氏は、世界の富裕国78カ国がこれまでに、コロナワクチン配分計画「COVAX」に参加表明したとし、先週参加を示した日本やドイツ、ノルウェー、欧州委員会に謝意を示した。合計では世界170カ国が同計画に参加する。
一方、米国などはCOVAXに参加せず、製薬会社と独自にワクチン供給を巡る契約を締結している。

テドロス氏は特定の国名への言及は避けたものの、「ワクチン国家主義はパンデミックを長引かせる」と警鐘を鳴らした。
さらに「有効なワクチンが入手されれば、効果的に使用する必要がある。一部の国の全員に接種するのではなく、全ての国の一部の人に接種することが最優先事項だ」と述べた。
これに先立ち、WHOのハリス報道官は、新型コロナウイルスの広範なワクチン接種は「来年半ばまで期待できない」と述べ、ワクチンの有効性と安全性について厳密な検査が必要と強調した。
ハリス氏は記者会見で、これまでに実施された臨床試験では、WHOが求めている少なくとも50%の有効性を示す「明確なシグナル」が示されていないと指摘した。
ロシアは8月に新型コロナワクチンを承認した。また米当局と製薬大手ファイザーPFE.Nは3日、10月下旬にもワクチンが配布される可能性があるとの見通しを示した。
ハリス氏は「第3相臨床試験にはより時間が必要だ。ワクチンが実際どれだけ有効で安全なのか確認する必要がある」と説明した。具体的なワクチン候補には言及しなかった。
あらゆるデータを共有し比較する必要があると指摘し「多くの人がワクチンの接種を受けたが、われわれは効果があったかどうか承知していない。現段階では有意義な有効性と安全性に関する明確なシグナルは得られていない」と述べた。
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