
ナスダック総合は下落。ワクチンの接種が進み経済再開が可能となる中、投資家はこうした状況から恩恵を受ける銘柄を選好。これまでの規制下で買われてきた大型グロース(成長)株が市場の重しとなった。
ブライト・トレーディングのトレーダー、デニス・ディック氏は「下落局面では買いが入っている。こうした動きは一方向に傾いた市場で数カ月にわたり報われてきた」と指摘。「弱気になるのは難しい。唯一ある懸念は機会を逃すというものだ」と語った。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、上院銀行委員会で開かれた経済状況に関する公聴会で、FRBの政策支援がインフレ高進や危険な資産バブルを招くとは考えにくいとし、景気支援の継続がなお必要と強調した。
国内の景気回復は依然として「まばらで完全とは程遠い」と指摘。現在確認されている市場の動きについては、新型コロナワクチンが奏功するとの期待や消費支出拡大見通しなど、景気回復への期待を反映しているとの認識を示した。
インディペンデント・アドバイザー・アライアンスのクリス・ザッカレリ最高投資責任者(CIO)は「パウエル議長の発言はおそらく、現金を保有し様子見姿勢を取っていた人に、再び資金を投資に回すことへの自信を与えたとみられる」と語った。