英GDP、5月は1.8%増にとどまる V字回復期待後退

英GDP、5月は1.8%増にとどまる V字回復期待後退
[ロンドン 14日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が14日発表した5月の国内総生産(GDP)は前月比1.8%増と脆弱な回復にとどまり、景気の早期回復期待に反する内容になった。英予算責任局(OBR)は英経済が今年、産業化以前の時代以降で最大の落ち込みを記録するとみている。市場予想は5.5%増だった。
封鎖措置が最も厳しかった4月のGDPは20.3%減と、過去最大の落ち込みだった。
5月は主要なサービス部門が予想ほど持ち直さなかった。6月と7月は新型コロナウイルスの感染拡大が減速する中、事業再開が認められた企業が増えたが、5月の統計は経済の回復度合いについて疑問が生じる内容と言える。
HSBCのエコノミスト、サイモン・ウェルズ氏は「経済指標がV字回復を示していると捉えていた者にとって、この日はちょっとした後退だ」と述べた。
新型コロナによる打撃で英経済は3月と4月に25.9%縮小した。約900万人が現在、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の被害を受けた雇用主を対象とした支援制度を通して給料を受け取っている。制度は10月に終了する。
スナク英財務相は先週、追加で300億ポンドの支援策を発表した上で、失業者は増えると認めた。
OBRは中間的なシナリオで、失業率は今年11.9%に上昇する可能性が高いと予測。新型コロナの打撃からの回復が困難と想定した下振れシナリオの場合は13%を超えるという。GDPは2つの下振れシナリオの下で12.4─14.3%減と、300年超ぶりの大幅な落ち込みとなると試算した。政府債務は3220億─3910億ポンドへ膨れ上がる見通しだ。

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