
中国とモンゴルの国境でいちばんポピュラーな地域は、中国・二連浩特(エレンホト)とモンゴル・ザミンウードの国境地帯だ。ここには、これといって見るものはないといわれており、観光客がいたとしても、中国とモンゴルを行き来する旅人や商人のみである。
しかし、ひとつだけ見るものがあったのだ。それが、恐竜だ。太古の時代、このあたりに多くの恐竜がいたとされており、けっこうな数の恐竜の化石が発見されている。それゆえ、あまり人が訪れない二連浩特に、豪華な恐竜博物館があるのだ。
また、なぜか大草原(または荒野)に、誰が置いたのかポツリポツリと恐竜の巨大なオブジェが置いてあるのである。この地域は日本では信じられないくらい非常に広い草原があり、地平線に見えるのは恐竜のオブジェのみという状態になっている。
この恐竜たちがいる不思議な雰囲気の草原は、二連浩特から北京へ向かう長距離バスに乗ると見ることができる(あまりに街から遠いので歩いてはいけない)。二連浩特に恐竜を見に行きたい場合は、北京から二連浩特行きの鉄道列車が週に3便ほど出発しているので、行ってみるといいだろう(所要12時間程度)。恐竜以外なにもないが……。
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