アート・リンゼイ、ジョン・ゾーン、そしてジョン・ルーリーら才人と創りあげた本作のサウンドは、「洋服が綺麗に見えて誰も聴いたことがない音楽」「誰も、まだ聞いたことがない音楽を使いたい」という、COMME des GARÇONSの川久保玲の依頼によってショー用の音楽として作曲されたものだ。
また、未発表音源を中心とした『CDG Fragmentation』も同時発売。いずれもその時代のエレクトロニカ、アンビエントシーンを震撼させた”音”を自身によるリミックス&リマスタリングし、SACDとレコードの2形態でリリースされる(『COMME des GARÇONS SEIGEN ONO』はモノラル33回転)。両作品ともジャケットのアートワークは、80年代からCOMME des GARÇONSやSIXなどとコラボレーションを実現してきた広告業界の巨匠、井上嗣也が担当している。オノからのコメントは以下。
30周年にBETTER DAYS(80年代の赤坂コロンビア・スタジオは僕の原点です)からリリースするにあたり現在考えられる最高の音質で仕上げました。アナログレコードはモノラル33回転。そして96年3月から小さな会場で300人という「プレゼンテーション」となり、そこでは音楽はかけられず、カメラのシャッター音だけが空間に響く。97年3月に再び呼ばれた時「音」と「音楽」の境目をルールづけしてみた。