Suchmos『THE ANYMAL』クロスレビュー 「音」と「思想」から迫る冒険作の背景

ポーティスヘッド、ザ・フー、カニエ・ウェスト、ニーナ・シモン、ブラック・キーズ、キング・クルールにアート・リンゼイ、フォーク・デュオのザ・ウィーピーズ、ゾンビーズなどなど……ジャンルの幅広さがいかにもSuchmosらしいこのリストには、マッドリブの『Shades Of Blue』(2003年)から選ばれた「Stormy」も含まれている。もうひとつ気になるのは、このリストにキャンド・ヒートの「On The Road Again」を選んでいることだ。

いったいどうやってSuchmosがキャンド・ヒートに辿り着いたのか……彼らが敬愛するジャミロクワイの曲名から”発見”したのかもしれないが。ウッドストック・フェスに出演したバンドの中で最も過小評価されてきた感がある、このLA出身のブルース・ロック・バンドは、戦前ブルースのレコードを集め倒していた強烈なブルースオタク、アル・ウィルソンを支柱としながら、サウンド面ではトラディショナルなスタイルに縛られることなく、60年代後半の”サイケ以降”な空気とリンクした独創的なエレクトリファイド・ブルースを鳴らした。先述のリストにあるブラック・キーズに与えた影響も小さくないだろう。Suchmosは昨年末にも「Suchmos Winter Song 2018」と題したプレイリストを公開しており、ここでもキャンド・ヒートの1970年のアルバム『Future Blues』(そのまま『THE ANYMAL』の世界に直結しそうなタイトルとジャケ!)から「London Blues」を選んでいた。

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