アリアナ・グランデ、ポップカルチャーからの引用をちりばめた最新ツアーレポ

これぞスター。最近2枚のアルバムを世に送り出したばかりだが、1枚目と2枚目のインターバルは5カ月。2枚目の『thank u, next』は、彼女にとってキャリア最大のターニング・ポイントともなった。デビュー間もない頃の彼女は、当時のポップの流れに身を任せながら自分らしい声とサウンドを模索していたが、いまでは時代のほうが彼女に身を任せるようになった。

今回のツアーは彼女のウィニングランであると同時に、存在の証明でもある。前回のワールドツアーでは悲劇が暗い影を落とした。イングランドのマンチェスター公演は爆弾自爆テロの標的にされ、9月には元恋人で長年の友人だったマック・ミラーが薬物の過剰摂取でこの世を去った。グランデが今度はツアーをやらないと言い出しても、ファンはおそらく納得しただろう。だが彼女はそうしなかった。このことからも、彼女がこのショウに欠ける意気込みがよくわかる。

グランデの出番の前に、2組のオープニングアクトが場を盛り上げた。ポップデュオSocial Houseと、フィフス・ハーモニーのノーマニだ。ノーマニを起用したのは賢い選択だ。彼女にとっては今回が初のソロツアー。グループを離れてソロとして成功するにはもってこいのスタートだ。もっとも、単独でのパフォーマンスに関しては未熟な点もあるが、自信たっぷりの立ち居振る舞いで多彩な才能を披露した。

ほどなく、グランデの本公演の舞台セットが登場。月を思わせる2つの大きな球体。ひとつは天井から飛び出し、もうひとつはステージの背景のど真ん中に鎮座している。傾斜のついたランウェイが、オーケストラピットをぐるりと取り囲む。流れるようなラインのシンプルなセットは目障りであるどころか、ツアーの宇宙的なビジュアルを見事に表現し、彼女の衣装と照明にもマッチしていた。

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