2020年上半期(1月~6月)、Rolling Stone Japanで反響の大きかった記事ベスト5を発表。この記事は「洋楽部門」第1位。
ザ・ビートルズが5人組だった無名時代、ハンブルクで初期の写真を撮影したことで知られるアストリッド・キルヒャーが5月12日に81歳で亡くなった。彼女による最も象徴的な写真をここに紹介する。(初公開日:2020年5月19日)

5月15日に81歳で亡くなったアストリッド・キルヒャーは、ただの写真家というより、ビートルズにとって重要な時期を共に過ごした人物である。彼女はハンブルグ期の頃からの友人で、アートスクールの友人が好んだマッシュルームカットを彼らに勧めたという。ジョージ・ハリスンは後年、「アストリッドは他の誰よりも僕らのイメージに影響を与えた」と回想している。
 
さらに重要なことに、彼女は1960年に撮影した『理由なき反抗』に通じるクールなモノクロのポートレート・シリーズによって、初期ビートルズのイメージを定義するのに貢献した。その写真にはジョン・レノンポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンとベーシストのスチュアート・サトクリフ、ドラマーのピート・ベストが写っている。数年後、彼らが世界的に有名になったとき、彼女は『ハード・デイズ・ナイト』の撮影現場でフォトグラファーとして友人たちと再会した。ここでは、故人による最も象徴的な写真をいくつか紹介する。

1. Three of Us
追悼アストリッド・キルヒャー 彼女が撮った初期ビートルズの素顔|2020上半期ベスト5

Photo by Astrid Kirchherr/© Ginzburg Fine Arts

ジョージ・ハリスン、スチュアート・サトクリフ、ジョン・レノン。1960年、ハンブルクで撮影。

2. Do You Want to Know a Secret?
追悼アストリッド・キルヒャー 彼女が撮った初期ビートルズの素顔|2020上半期ベスト5

Photo by Astrid Kirchherr/© Ginzburg Fine Arts

当時17歳のジョージ・ハリスン

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アストリッド・キルヒャーが撮影した初期ビートルズ(全12点)


From Rolling Stone US.

●2020年上半期「洋楽部門」ベスト5
1位:追悼アストリッド・キルヒャー 彼女が撮った初期ビートルズの素顔(写真ギャラリー)
2位:キース・リチャーズが語るアメリカと人種差別、ツェッペリン、ロックンロールの未来
3位:2020年代の希望のありか:後戻りできない激動の10年を越えて
4位:プログレ史上最高のドラマー、ビル・ブルーフォードが語るイエス、クリムゾンと音楽家人生
5位:エリック・クラプトンが愛用してきたギターの系譜
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