高橋一生が語る、揺るぎない「自分だけの物差し」

高橋一生が語る、揺るぎない「自分だけの物差し」
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音楽、文芸、映画。長年にわたって芸術の分野で表現し続ける者たち。本業も趣味も自分流のスタイルで楽しむ、そんな彼らの「大人のこだわり」にフォーカスしたRolling Stone Japanの連載。物語から必要とされる役者を目指すーー 。そんなスタンスで俳優活動を続けてきた高橋一生。作品のメッセージを読み取り、現実との接点を見出し、職人的なこだわりで己の演技へと昇華する。そんな彼の思考を覗いてみた。

Coffee & Cigarettes 24 | 高橋一生

「基本的に役者は『形代(かたしろ)』でしかないと、僕は思っているんです。なるべく自分の存在を消して、作品の一部になりたいんです」

高橋一生。幼いころから、これまで数えきれないほどの役をこなしてきた俳優。映画『シン・ゴジラ』(2016年)ではオタクな研究員に扮したかと思えば、テレビドラマ『カルテット』(2017年)では一癖あるヴィオラ奏者、同年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』では知力に富んだ家老の役を務めるなど、常に作品の中で強烈な存在感を放ってきた。しかも「高橋一生」というパーソナリティは極力排し、その役になりきり物語に「埋没」していく姿勢はまるで職人のよう。ここ数年はテレビや映画、舞台といった主戦場のみならずCM、ナレーションなどにも引っ張りだこで、お茶の間で見かけない日はほとんどないといっても過言ではない。

「『この役は、高橋一生にやらせてみたい』と思ってくれた人たちを喜ばせたいんです。思えば芝居を続けようと思ったきっかけも、小さい頃に祖母が僕のお芝居を見て喜んでくれたことでした。結局は、目の前にいる人のために演じているし、結果的にそれがカメラの向こう側にいる人たちにも伝わるんじゃないかと思っているんです」

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