トム・クルーズが『ミッション:インポッシブル』7作目の撮影班に食ってかかった。ロンドンでの撮影中の音声が流出し、新型コロナウイルス対策プロトコルを破ったスタッフを叱りつけるクルーズの音声が入っていたのである。
クルーズの怒号が最初に報じられたのがイギリスのタブロイド紙ザ・サンで、後にニューヨーク・タイムズ紙が検証したのだが、プロダクション側が決めた新型コロナウイルス対策プロトコルに記載されていない些細な失敗を犯したスタッフをクルーズは叱責した。激しい罵声を浴びたのはスタッフ2人で、セット内のモニターを見ている最中に、相互の間隔が180センチを割っていたと言われている。ただし、この2人はちゃんとマクスを着用していた。
ヨーロッパを駆け足で撮影中の『ミッション:インポッシブル』の製作は、もともと今年初めに撮影をスタートしたのだが、新型コロナウイルス拡散の影響を受けて大幅に遅れていた。感染拡大防止のための各地のロックダウンに加え、イタリアでの撮影中にスタッフ12人に新型コロナ陽性が判明して延期を余儀なくされた。
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流出音声では「もう一度同じことをしたらお前らはクビだ。スタッフの誰でも、これをやったら辞めてもらう。お前も、お前もな。
そして、「俺たちのおかげで、今みんなハリウッドに戻って映画を作っている。俺たちがたくさん仕事を作ってやっているっていうのに、お前らはまったく」と言い、次のように続けている。「以上。詫びはいい。俺らの業界が閉鎖されてホームレスになった連中にも俺の言葉を話してもいい。このままじゃ食べるものにも困るし、大学の学費だって払えない。この映画は絶対に完成させる。わかったか? もう一度同じことをしたらお前らはクビだ」
ザ・サン紙によると、撮影をこれ以上遅らせないためにクルーズは新型コロナウイルス対策プロトコルを強化したと言う。その中には撮影中のキャストとスタッフを隔離する50万ポンドの古いクルーザーも含まれる。「俺は毎晩そこで寝る。
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