自然世界への畏敬を独自の漫画表現で読者を魅了し続ける漫画家・五十嵐大介の「海獣の子供」を、映画『鉄コン筋クリート』で第31回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、そのハイエッジな映像表現で世界から注目を浴びるSTUDIO4℃がついに映像化。話題を集めている映画『海獣の子供』がいよいよ本日7日(金)に全国公開となった。
この度、異才たちの才気が結集した“唯一無二のアニメーション映画”である本作に、松本大洋、山崎貴、大根仁など、著名人からのコメントが到着・映画監督、漫画家、イラストレーター、編集者、学者など、各方面の第一線で活躍する著名人に加え、“海”や“生物”のスペシャリスト達からも絶賛の声が到着している。 ■入江悠(映画監督) 海の生きものたちの溢れんばかりの生命力が物語を呑みこんでいく。私たちの原点はこの海の光景にあったんだ。 童心にかえってワクワクする大冒険に出たくなっちゃうよ。 ■枝優花(映画監督) 1秒も観逃していないはずなのに、愕然とするほどわからなかった。 それでも目、耳、におい、肌、体温、心臓、身体の全てがわかりたい、わかっていると熱くなった。
矛盾している? それが映画だ。 ■大根仁(映像ディレクター) 12年前、原作を読んだ時に「これは絶対に映像化すべきではない、神の領域」と思いました。 でもアニメ版はその領域にさらに踏み込んだ、美しくも恐ろしい出来映えでした! ■岡本美鈴(フリーダイビング・金メダリスト) 「海も、私も宇宙の一部だった」と思い出し、すべての自然と命に感謝した。 ぜひ「言語」を置き、リアルな海と宇宙、海獣達の生き生きとした命の躍動に巻き込まれてほしい。 ■佐久間宣行(テレビ東京プロデューサー) 凄かった。 五十嵐大介さんのあの絵の迫力、圧倒的な世界観が、映像でしっかり観れる日がくるなんて思わなかった。
見終わったあとに残るのは爽快感とずっしりした感動。 鑑賞というより体験というのがふさわしいかも ■杉森雄幸(海洋写真家) これまで世界中の海で様々な生物を見てきましたが、それらすべてを凝縮したような映像に魅了されました。 エンドロールで流れる主題歌からも作品の意図がひしひしと伝わってきました。 ■関口靖彦(本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』編集長) 21世紀の映像技術で紡がれた、新たな神話。時代を超えて、生命の歌と約束を伝えるにちがいない。 ■瀬下寛之(映画監督) 「いのち」を正面から捉えた傑作。
何で生きてるんだろう?とほんの少しでも考えたことがあるなら……本作は「いのち」が全て繋がっていること、ひとりぼっちでないことを教えてくれます。 ■高井 研 (JAMSTEC(海洋研究開発機構)地球微生物学者) 宇宙と海の命を紡ぐ物語を美しい映像とともに原作者・五十嵐さんが言うように“浴びて欲しい”と思います。 我々の研究への秘めやかな共感にも繋がると期待しています。 ■竹内俊郎(東京海洋大学長) 海の魅力がいっぱいの物語。そこには、母なる海があり、宇宙までもが広がる夢のファンタジー!湘南の海と江の島、鎌倉の風景も見事に再現。最後までお見逃しなく。
■竹嶋徹夫(新江ノ島水族館館長) 原作のタッチや壮大なイメージが見事に映像表現されている中、我が“えのすい”が緻密に描かれ、そのリアルと水槽の向こう側で繰り広げられる幻想世界に圧倒されました。 ■土屋アンナ(モデル、歌手、女優) 自分は何者なのか考えた事がある。 わからないが答えだった。 人は自分達が権力者であり全てを支配してると思っているが それが勘違いだと気付かさせてくれるとても美しい作品だ。 ■外崎 瞳(JAMSTEC 元潜水調査船副操縦士) 満点の星空や光る海が美しく、自分の悩みがちっぽけに感じられるような感動体験をしたくなった。深海に潜ると、私も頑張ろう!と勇気をもらっていたことを思い出した。
中村佑介(イラストレーター) 額縁の中の海はただ美しいだけだけど、 実際の海は、広くて深くて、おののいてしまう。 でもやっぱりちょっと覗いてみたい。 それならその全てが表現されたこの映画に飛び込んでみよう。 ■長沼 毅(広島大学教授・極限生物学者) これはまったく新しい「生命創造神話」である。 生命の輪廻転生を描くとともに、生命は宇宙から来たことも暗示する、地球と宇宙と生命の「大いなるつながり」の物語なのだ。 ■西野亮廣(芸人・絵本作家) 素晴らしい映像美。
アニメーターの執念を見ました。 ■日登弘(名古屋港水族館館長) 海洋生物の王者シャチを飼育する者から見ても、まさに子供達の夢や、未来への想像をかきたてられる内容で、次に何が来るのか、わくわくさせられる感動の連続でした。 ■二木あい(水中表現家) キラキラした表向きの美しい海中世界だけでなく、その奥深い所にある真の姿をも見せてくれる『海獣の子供』。 ぜひ大スクリーンで琉花と共に生命の物語にダイブして欲しいです。 ■古市憲寿(社会学者) 気楽に夏の水族館へ行ったつもりだったのに、壮大な創世記を目撃してしまう。そんな目眩を覚えるような映画でした。 ■松江哲明(ドキュメンタリー監督) 此処ではないどこかへ誘う世界観に、地に足の着いた芦田愛菜の声が際立つ。海の向こうへと飛び出す勇気が、私たちが映画を観る喜びと呼応するかのように。 ■松本大洋(漫画家) この映画を観た ひとの数だけ 新しい宇宙がうまれる。 ■三上丈晴(月刊ムー編集長) 古来、日本人は海をアマと呼び、アマは天をも意味した。父なる天=空と母なる海、そこに生まれる命の光をギリシア人はルカと呼んだ。海獣の子は天神の子でもあったのだ ■もえの(子どもユニット「Foorin」) 映像がすごくきれいで、特に海の中のシーンでは、包み込まれるような音楽と、物語の展開に引き込まれてずっとドキドキしながら観ていました。 自分が普通に過ごしている日常でも、どこかで起こっている見に見えないものはたくさんあって、それが命の始まりだったり終わりだったりするのかなと不思議な気持ちになりました。エンディングで米津さんの「海の幽霊」が流れた瞬間に、劇中で印象に残っている「光っているのは見つけて欲しいから」や「人間は言葉にしないと思っていることの半分も伝えられない」という言葉と、そのシーンの映像が重なって心に響き、涙が止まりませんでした。 ■山崎貴(映画監督) 明らかに何人もの人生の少なくない時間を差し出さなければ得ることが出来ない世界がそこにはありました。 人が手で描く事でしか得られない映像…それは世界の秘密を語るのに、こんなにふさわしいものだったのかと改めて思いました。 STUDIO4℃は『鉄コン筋クリート』に続いて、また新たな映像の形をした”魔物”を生み出してしまったようです。  ■横槍メンゴ(漫画家) 目の前の世界をすべて裏返されるような感覚。体験したら、その瞬間からこの先ずっと、退屈を感じる暇は無くなると思う。 ■loundraw(イラストレーター) 最先端のアニメーション表現と、一夏の青春に垣間見える生への哲学。 そして、その難解さをエンターテイメントに昇華する、確かで圧倒的な画、演技、音。この映画に、僕たちは試されている。 ※50音順