欧米で熱狂的な支持を集めるジャパニーズ・シティ・ポップのブームが、 少しずつ日本のメディアを通じて伝わり始めている中、 その台風の目とも言われる「プラスティック・ラブ」現象を巻き起こした張本人の一が韓国のプロデューサー/DJ、 Night Tempo。 角松敏生とダフト・パンクをこよなく敬愛し、 日本の80年代ポップスやアイドルの作品のカセット・テープ収集家にして、 欧米で生まれたネット発の音楽ジャンル「ヴェイパー・ウェイヴ」シーンの人気アーティストである彼が、 今年4月にリリースしたアイドル・デュオ最高峰、 Winkの往年の名曲の公式リエディットに続き、 7月24日に第2弾『杏里 – NightTempo presentsザ・昭和グルーヴ』をリリースする。
海外のシティ・ポップ・シーンでは神格化されている杏里であるが、 日本ではエバーグリーンなスタンダードと認識されているナンバーとは異なる楽曲が欧米のファンの間で話題となっている。 「オリビアを聴きながら」、 「悲しみがとまらない」等とは別に、 当時、 その「悲しみがとまらない」のB面に収録された「Remember summer days」などの楽曲が動画配信サイトでは数百万の再生数を稼ぎ、 そこには英語、 ドイツ語、 スペイン語、 ポルトガル語など世界各国のファンたちの書き込んだコメントが並んでいる。 我々、 日本人が知らない新たな「日本ブーム」が、 しっかりと根付いているのである。 今回、 選曲された「Remember Summer Days」や「LadySunshine」もリリース当時はシングル・カットされていない楽曲たちであるが、 欧米シティ・ポップ界隈ではアンセムとして大人気となっている楽曲。 その2曲を始めとする彼女の作品をNight Tempoが愛を込めて、 フューチャー・ファンクにアップデート。 7月6日にL.A.のFonda Theatreで開催されたYoung Baeのライヴにゲスト出演した彼は「LadySunshine」のリエディットを初披露、 1,000人を超えるオーディエンスを沸かせた。 そしてフジロック出演直前の7月24日にいよいよ配信をスタートする。 また今回の杏里のリエディット企画発売を記念して、 Night Tempoによる収録曲のメガミックスをYouTubeにて公開。
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