夏休みの子供と旅行をした。したら、車窓の風景が左右どっちも一面の田んぼ、みたいな駅で、網棚の上の荷物をぜーんぶ忘れて降りちゃって、これぞ高次脳機能障害クオリティというか、ふつう旅行の大きな荷物をぜーんぶ電車に忘れて降りたりしない。アレには参った。
子供も子供で、自分の荷物くらい気づいてよ!という気もするが、MCハピネスていうんだけど、中2ね。2人とも気づかないまま降りて、あれ?荷物どうしたっけ……忘れてる!もう、親の面目丸潰れ! ダメじゃん。
夏休みはBBQ

熊谷へ行った
あわててちいさな駅の事務室へ駆け込んだら、やさしい女性の駅員さんで、あちこち連絡して見つけてくれて、どっかの駅が荷物を降ろしてくれたんだけれど……それは良いとしてーーそういう時、受け取るために「身分を証明するものはありますか?」ってなるじゃないですか。
免許証とか、保健証とか、パスポートとか。ところが自分、車の免許を持ってない。保健は国保なんだけど、それはいいとして、普段持ち歩いてない。となるとパスポートなんだけど、パスポート持ち歩いて国内旅行してる人はいませんよ。弱った。というところで気づいたのがーー!!
ポケットで緑色に燦然と輝く、まだ真新しい『障害者手帳』だ。
「障害者手帳でも良いですか?」
分類となる"精神"という言葉が照れ臭くて言えなくて、やんわりとボカして伝えてみると、若くてやさしい女の駅員さんが明るく元気な声で応えたものである。