1969年、 17歳の時に「天使のらくがき」でデビュー。 「オー・シャンゼリゼ」のビッグヒットにより、 日本でフレンチ・アイドル・シンガーの時代を築いたダニエル・ビダルが日本のミュージシャンたちとのコラボレーションにより新しいアルバムを発売することになった。
レコーディングには米米CLUB / BIG HORNS BEE のサウンドプロデュース、 アレンジ、 キーボードで、 2017年よりNHK総合の歌番組「うたコン」の指揮者も務める金子隆博がプロデュース。 彼がもう一つのバンドとして活動している星川薫とザ・メロンホーカーズ(キーボード 金子隆博、 ギター 星川薫、 ベース 六川正彦、 ドラム 吉岡優三)のメンバー、 そしてバイオリンにレイナ・キタダ、 アコーディオンに土屋恵/吉岡里沙(Megu Ree)、 田ノ岡三郎 等、 現在日本で活動中の旬なミュージシャンとのコラボレーションにより収録。 単にノスタルジックなシンガーとしてではなく、 PARISとTOKYOのエッセンスが混じり合うようなヴィヴィッドなサウンドを構築する。 今回の作品では、 ダニエルのリクエストにより、 「天使のらくがき」は歌詞をつけなおすことに。 サエキけんぞうに作詞を依頼し新しい「天使のらくがき」が誕生した。 さらに、 最近ではメロンホーカーズにもゲストとして参加、 James Brownのカバーなどを中心に据えたファンキーなステージを展開し、 新たな魅力を醸し出している米米CLUBのジェームス小野田とダニエル・ビダルのコラボレーションにも注目だ。
楽曲は、 かつてダリダとアラン・ドロンが歌い、 印象的な“パローレ パローレ”のフレーズでお馴染みのセクシーな名曲「あまい囁き」(日本では中村晃子・細川俊之が1973年にカバーしたことで有名)。 80年代に入るとパリではカラオケがブームで、 この曲は、 亡くなった当時のご主人とカラオケでよく歌っていたダニエルの思い出の曲だそう。 今回のニューアルバムのリリースで、 偶然にも「あまい囁き」収録の話をもらい、 ダニエルは「信じられない気持ち。 運命を感じた」と語っている。 そんな不思議な縁もあるこの曲が、 二人の日本語+仏語という、 なんとも興味深い組み合わせにより、 新たなカバー盤として発表されるのは大きな話題になりそうだ。