第7回「ドキュメンタリー映画『愛国者に気をつけろ! 鈴木邦男』、無事終了」

       

君は三島事件を知っているか?

 実は白井さんとのトークの中で、「三島事件以降に生まれた人なんて、人じゃあない」なんて暴論を吐いて、失笑を買った。この映画の中村真夕監督は「じゃあ50歳以下の人は全部だめですね」と笑う。白井さんも武田砂鉄さんも、中村監督も、みんな三島事件の時には、この世に影も形もない。  そうか。そういえば、若い方が多いルーフトップの読者のために、三島事件を説明しておかないとだめだなあ。昭和45年、1970年に起きた事件だ。この頃は、日本中で学生運動の最も激しかった時期だ。それに対抗するかのように、作家・三島由紀夫は「楯の会」という組織を作った。学生を中心に100人くらいが集まった。三島に言わせると、世界一小さな軍隊だ。三島由紀夫がポケットマネーを出して、西武デパートで軍服をあつらえた。それも夏用と冬用だ。  隊員になるには陸上自衛隊の体験入隊訓練(1カ月)が課された。三島は楯の会の幹部会員には「俺の本を読んでる奴は取るな」と言っていたそうだ。きっとひ弱な文学青年は忌避したのだろう。  それで昭和45年、三島由紀夫は憲法改正と自衛隊の決起を促すことを目的に、自衛隊市ヶ谷駐屯地を訪れる。4人の楯の会のメンバーが一緒だった。自衛隊東部方面総監・益田兼利氏に面会中、総監を縛り上げ、自衛隊員を中庭に集合させることを要求。それがかなったのを知ると、中庭を見下ろすバルコニーに立って、自衛隊員に激しい檄を飛ばした。 「君たちの存在を否定する憲法をなぜ守る」 「憲法改正をして、国軍となれ」  というようなことを激しく、大声で叫び、 「自分と一緒に立ち上がろう」  と訴えたが、庭を埋めた800人以上の自衛隊員からはヤジや怒号が聞かれるのみだった。  10分ほどで演説を切り上げた三島は、総監室に戻り、割腹

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2020年3月2日の音楽記事

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