演歌歌手 山川 豊(61歳)がこの度2年2か月ぶりの新曲の発売を発表した。2年前に発表した、故郷の三重県鳥羽を歌う「今日という日に感謝して」がロングセールスを記録している中、急遽の発売となる。
山川豊がリリースを発表したのはYouTubeの動画上。動画の中で自らがこの曲を語り、自らカセットプレイヤーのプレイボタンを押し、聴かせるというデジタルかつアナログな山川豊らしいやり方だ。「この曲は、どん底から這い上がる男の生き様を描いた演歌です。こういう時期でもありますし、心を込めて歌いました。自信作です!」と力強く語る。 新曲のタイトルは「拳」。作詞は、松井由利夫、作曲は水森英夫という大ヒットコンビによる楽曲だ。歌詞とメロディ自体は2009年に他界した松井由利夫の生前に出来上がっていたが、山川のスタッフの中で、まだ時代が早いと長年温めてられてきた曲である。プロボクサーライセンスやプロボクシングトレーナー保持者である山川のイメージにもぴったり合った曲だ。 「拳」は歌の各番の最後を「しょっぱいよなあ」「あったかいなあ」「やるっきゃないなあ」という、山川にしか歌えない、心の奥底から振り絞って出てきた魂のつぶやきで締めくくられている。 冷たい世間の風の中、どん底から握り拳ひとつで這い上がる男の優しさ、強さ、生き様を赤裸々に描いた正真正銘の演歌だ。そんな世界観が、みんなが苦労し、緊急事態宣言は解けたもののまだまだ見通しが効かない今の世の中の空気感にぴったりと嵌っている。
ジャンルの枠を超えて、男女を問わずどんな世代の心に響く不変のテーマを持っているからだろう。発売は6月24日。CDジャケットもモノトーンで、山川豊の眼光鋭い顔のアップが印象的なビジュアルになっている。 山川豊は以前からも、YouTube上で食事制限やトレーニングで減量している様子を見せる「減量への道」シリーズ、世間のいろいろな事件に山川なりの視点で喝を入れる「山川豊のNEWSノックアウト」シリーズなど、音楽以外にもYouTubeを活用してファンを楽しませているのに加え、TikTokでもシャドーボクシングをネタにしたダンスを披露したり、ダンスで紅白出場回数クイズを出したりと、ステイホームな世の中にエンタテイメントを提供している。

山川豊 コメント

コロナが少し収まったとしても決して油断をせず、まだまだ用心することが大事です。僕らができるのは、不要不急の外出を控えたり、うがい手洗いを徹底することです。またいつか生の歌を聞けるようになるまで、この『拳』を聴いて待っていてほしいなと思います。早くお会いできるのを僕も楽しみにしております。
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