RYUTist『ファルセット』- 聴きながらメイクすると絶対上手くいくし、着られなかった春のワンピースも大事にしまえる

       

RYUTistの『ファルセット』を聴きながらメイクすると絶対上手くいく

 気づくと鼻歌してしまっている曲ってある。そのときそのときで鼻歌のブームは変わって、一日で同じ曲の同じフレーズをずーっと歌い続けたりしてしまう。  それはなぜか、悲しいときにはスキップをしてしまうような曲だったり、腹がたったときにはめちゃくちゃにかわいい曲だったり、気持ちと反対の鼻歌をしていることが多い。ただ、無理やりそうしているのではなくてなんとなくそうなる。自分を持ち上げて応援をするような、鼻歌でバランスをとろうとしているのかもしれない。  もちろん、嬉しい時にはそのまま嬉しい鼻歌をする。歩き出してどこまでも行っちゃいそうなご機嫌な曲を、さらに過剰にご機嫌アレンジまでする。  RYUTistの『ファルセット』は、最近の鼻歌登場度ナンバーワンのアルバムだ。  柴田聡子さん提供の「ナイスポーズ」は料理をしているときに聞くと味付けがうまくいくし、シンリズムさん提供の「センシティブサイン」を聞きながらメイクをするとアイシャドウとリップのバランスがうまくいくし、自粛中に1gも太りたくないと思いながら散歩をしているときに弓木英梨乃さん提供の「きっと、はじまりの季節」を聞いてればもう一駅歩けちゃうし、着られなかったままクローゼットにしまっている春服ワンピースを見て悲しくなってもパソコン音楽クラブさん提供の「春にゆびきり」を聞けば、みんな同じくこの気持ちでいるのだから自分が腐っちゃだめだなって思っていられる。  本当は、楽曲がいかに素敵か/彼女たちの歌声がいかに素敵かを書こうと思ったのだけれど、どんな曲でどんな歌かという説明より前に、すっかりわたしにとってRYUTistの『ファルセット』は機嫌よく生きていくためのコツになっている。このコロナ禍の時期、感情が折れてしまいそうなとき、化粧水の前のブースターみたいにその隙間に浸透してくれる。それはとっても優しい形で。  わたしがアイドルからいちばん力をもらっているのは、「自分が自分でいることの肯定感」なのだけど、このアルバムにはそのニュアンスをとても感じてしまう。毎日への肯定感とちょっとご機嫌な気持ち。  とにかく理屈はすっ飛ばして、特に今を生きる同性にめちゃくちゃおすすめしたい気持ちになる。  そして、手渡す『ファルセット』には、わたしの想いのたけの解説じゃなくておいしい紅茶だとか、ちょっと自分で買うのをためらうけどもらったらすごく嬉しいデパ地下のクッキーだとか、そういうものを添えたい。  毎日のご機嫌のお供にどうぞ、って思ってしまうのだ。(成宮アイコ)

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2020年7月18日の音楽記事

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