2020年は、 日本が世界に誇る浮世絵師・葛飾北斎の生誕260年の年。 日本の新しいパスポートのデザインに北斎作品「冨嶽三十六景」が用いられ、 2024年に発行される新紙幣の千円札のデザインには墨田区も所蔵する「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が採用されるなど、 大きな注目を集めている。
そこで、 墨田区では、 区主催記念事業第一弾として、 9月12日(土)、 北斎ゆかりの地を巡るリモート参加型ツアーを開催。 本ツアーは、 株式会社KADOKAWAおよびKADOKAWAグループの株式会社クールジャパントラベル協力のもと行われる。 1760年(宝暦10年)誕生、 1849年(嘉永2年)に生涯の幕を閉じた葛飾北斎。 墨田区(本所割下水付近)で生まれ、 90年の人生の中で93回もの引っ越しをしますが、 生涯のほとんどを現墨田区内で過ごし、 描くことへの情熱は自らを”画狂人”と称するほど。 そんな北斎が描いた作品の題材やゆかりの地の中で、 墨田区界隈のスポットを、 北斎研究の第一人者である案内人&北斎ファンのゲストと共にオンラインでご案内。 北斎に興味がある方、 北斎をもっと知りたい方、 普段は遠方で訪問が難しい方など、 どなたでもご自宅からご参加いただける。 本ツアーは、 “withコロナ時代の新たな旅のカタチ”として、 リモートで参加できる旅行サービス「リモトラ」を活用して開催。 同サービスは、 クールジャパントラベルが2020年7月にリリース。 最大の特徴は、 在宅のお客様に旅行映像を配信するだけではなく、 双方向のコミュニケーションを大切にしたリアルタイムの参加型アクティビティを多数用意し、 “視聴者”ではなく“参加者”としてお楽しみいただける点にある。 国内外に拠点を持つKADOKAWAは、 自治体などと連携し、 これまでさまざまな地域活性化事業に携わってきた。 2018年度はその一環として、 墨田区のアートプロジェクトである「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)に参加。 隅田川の景観を作品の一部に取り込む現代アーティストのイベントや、 北斎をきっかけに地域の文化芸術活動について考えるシンポジウムといった企画を、 墨田区とともに開催してきた。
本ツアーでは、 参加者の北斎に対する知見を深めるだけでなく、 江戸時代から現代に至るまで、 隅田川流域で豊かな文化を育んできた墨田区の魅力を再発見し、 国内外に発信することで、 地域活性化に貢献していくとのこと。 ※北斎生誕260年記念のメイン事業として、 10月10日(土)には、 すみだリバーサイドホール・イベントホール(墨田区役所2階)にて、 有識者を招いたシンポジウムを開催。 詳細は9月中旬にリリース予定。
編集部おすすめ