ポール・ウェラーが共同編集者として関わったザ・スタイル・カウ...の画像はこちら >>

ポール・ウェラーが最初のバンドであるザ・ジャムを全盛のうちに解散し、1983年3月にミック・タルボット、D.C.リー、スティーヴ・ホワイトと結成して新たな音楽領域へと前進したポップ・グループ、ザ・スタイル・カウンシル。 その数々の大ヒット曲をすべて収録した決定版となる待望のアンソロジー『ロング・ホット・サマーズ:ザ・ストーリー・オブ・ザ・スタイル・カウンシル』(Long Hot Summers: The Story of The Style Council)が、10月30日にリリースされる。
ポール・ウェラー自身が共同編集者として関わり、アビイ・ロード・スタジオでリマスターされた。 このアルバムのタイトルにもなった「ロング・ホット・サマー」(Long Hot Summer)、TOP 5入りしたデビュー曲「スピーク・ライク・ア・チャイルド」(Speak Like a Child)、そして「ユーアー・ザ・ベスト」(You’re The Best Thing)、「マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ」(My Ever Changing Moods)、「シャウト・トゥ・ザ・トップ」(Shout To The Top)などの名曲の数々と、未発表の2曲「マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ」のデモ・バージョンと「ホワイトハウスへ爆撃」(Dropping Bombs On The Whitehouse)のエクステンデッド・バージョンが収録される。 アルバム発売日の10月30日には、同タイトルのドキュメンタリーがスカイ・アーツ(UKのTVチャンネル)で公開される。このドキュメンタリーではバンドの重要メンバー全員と、ファンやコラボレーターへのインタビューが特集されている。 ザ・スタイル・カウンシルは、クリエイターの象徴だった。ポール・ウェラーはスマートで、大胆不敵で、斬新で、社会的良心に対してポップ・ミュージックの可能性を押し広げることをまったく恐れなかった。
彼らは新たなサウンドを探し求めてこれまで触れたことのない世界を旅し、ブルーノート・ジャズやシカゴ・ソウル、クロード・ドビュッシー、エリック・サティ、シカゴ・ハウス、ジャック・ブレルなど、幅広い音楽的影響を取り入れた。チャート入りした多くのヒット曲とともに、ザ・スタイル・カウンシルは瞬く間に80年代を特徴づけるポップ・バンドのひとつになった。 またその頃、マーガレット・サッチャーが政権を握った10年間の中で、1984年から1985年に起こった鉱山労働者のストライキが頂点に達しており、その状況で活動家の言葉で語られるウェラーの歌詞は、とても力強く説得力を持っていた。4枚のアルバムと17曲のシングルをリリースしたザ・スタイル・カウンシルは、プログレッシヴでソウルフルなポップと社会的論評のスタンダードと化した。そしてそのすべてが、このアンソロジーに収められている。 なお、ポール・ウェラーは、今年7月に最新アルバム『オン・サンセット』をリリースしており、キャリア通算7枚目の全英1位を獲得、1980年代~2020年代の連続した5つの年代でアルバムが1位を獲得するという、ポール・マッカートニージョン・レノン、デヴィッド・ギルモアに並ぶ記録を打ち立てた。