戦中・戦後の日本を舞台にした氏の漫画『あれよ星屑』や自身もヴォーカルとして参加する歌謡曲デュオ「泊」の世界観に現れる、 氏の時代と流行歌への愛、 そして80’sリバイバルにも通じる氏の画風が『それゆけ!電撃流行歌』のコンセプトに見事に通じることから依頼した。 アルバムに収録されている「花言葉の唄」へのデュエット参加についても、 町あかりとのイラスト打合せの席で快諾。 歌謡曲デュオ「泊」やVideotapemusicの楽曲への客演で聴ける氏の歌声と町あかりの共演は、 まさに令和と昭和初期を往来する”タイムスリップ”的な仕上がりになっている。 アルバム楽曲は令和の時代からグンと遡って昭和初期の流行歌で構成されています。 作曲家・服部良一の代表作で、 石坂洋次郎原作の映画とともに大ヒットした『青い山脈』(昭和24年)はエレクトロポップ風に生まれ変わり、 国民栄誉賞を受賞した古賀政男による作曲で、 同じく国民栄誉賞を受賞した歌手・藤山一郎との名コンビから誕生した『丘を越えて』(昭和6年)はゲーム音楽風のイントロを搭載し、 新たな魅力を持った楽曲に変身。 他にも、 ヒップホップなトラックに載せた三木鶏郎の傑作「東京チカチカ」(昭和26年)やシティ・グルーヴィなサウンドを纏った「港が見える丘」(昭和22年)、 敗戦間もない日本国民に元気を与えた『憧れのハワイ航路』(昭和23年)など、 昭和の傑作曲が現代的なサウンド・アプローチと町あかりの確かな歌唱力によって、 令和の時代にまた新たな輝きを放って蘇っている。 また、 アルバム収録曲より「港が見える丘」と、 配信限定楽曲「上海帰りのリル(別冊ver.)」の2曲を収録した7インチアナログ盤を「和ラダイスガラージ」レーベルより限定リリースすることも決定した。 70~80年代の歌謡曲における国産ディスコ、 和ブギー、 シティポップなどの知られざるダンスミュージックを現在のクラブミュージックの価値観で変換した新しい解釈による、 先駆的和モノDJイベント「和ラダイスガラージ」による監修となる作品。
漫画家・山田参助コメント
当アルバムにおいて町先生と共演という僥倖にあずかりましたが、 レコーディングでの町先生の歌の巧さを実感することはもちろん、 笑顔を絶やさずワンテイクで疲れ知らずに次々曲を吹き込んでゆく姿を間近に見てその大歌手っぷりに大いに舌を巻いたことでありました。 その時に聴いた「アイレ可愛いや」は本当に素晴らしく、 歌謡史に残る名カヴァーではないでしょうか。 町先生、 よい思い出をありがとう!(あ!ジャケットイラストも描きました!) 山田参助編集部おすすめ