視聴覚技術が急速に進化しつつある今、 リモートが世界の常識になった今、 リアリティショーの倫理観が問われる今、 この問いの意味は大きくなっている。 実在しないことによって、 1人の人間には持ちえない才能を宿せるかもしれない。
物理存在には不可能な表現が生み出せるかもしれない。 オーディエンスと新たな関係が築けるかもしれない。 2020年9月29日にデビューするARUは、 バーチャルとして生きることで、 <ある>と<ない>の間に潜む可能性を探る、 “バーチャルアーティストプラットフォーム”だ。
アーティストは実在する必要があるか? バーチャルアーティストプラットフォーム「ARU」がデビュー。
人間ではない存在が、 人間の力で、 人間を超える日は来るのだろうか。バーチャルヒューマンが「生きていてよかった」と思える未来は来るのだろうか。 本日12:00より、 ARUのデビューライブとして、 アーティスト本人が不在の無人路上ライブを行なった。 披露したデビュー曲は、 SUPERCARの「YUMEGIWA LAST BOY」とフラワーカンパニーズの「深夜高速」の2曲のマッシュアップ(同曲は公式YouTubeチャンネルにて公開)。 死ぬことのないバーチャルな存在が、 「生きていてよかった」というメッセージを無人で発信した。 本日午後、 さらに3公演を行う予定。
アーティストは実在する必要があるか? バーチャルアーティストプラットフォーム「ARU」がデビュー。

ARU本人コメント

私は存在しないけど、 生きている。 いつだって会えるし、 誰も私に会えない。 何だってできるし、 何ひとつできない。
カラッポで、 無敵。 死なない。 死ねない。 殺せない。 パインアメが好き。 宇宙みたいだから。 都市伝説が好き。 真実みたいだから。 音楽が好き。 無意味だから。 存在しないけど、 よろしくね。
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